●妊娠10ヶ月

ついに臨月 
掛詞で「海月(うみづき)」がやってきた
安静が解けた
ウテメリンよお世話になったね 元気でね 
入院の準備をし始める
しかし出産はいつ始まるか予測がつかない
冒険に乗りだそうとする少年の気持ちのように毎日気持ちが落ち着かない
経験者の母と妹にインタビューしてみよう
「出産ってどうでしたか?」
「お楽しみに」「お楽しみに」両者共に不敵な笑いを浮かべるのみ
不安感が煽られ、またもや「海外に高飛びしてやる」と現実逃避
(しかし赤ちゃんもいっしょなので無意味な行動)
そんな風にもがきながらも覚悟さえ決まれば・・・であったのに
検診にて予想外の方向に流れが変わるのであった
超音波の検査の結果、赤ちゃんの体重がほとんど増えていないと診断される
経過次第では早期入院及び帝王切開による出産も覚悟してくださいと先生に告げられる
内にいる赤ちゃんに何かが起こっている
もしや胎盤機能が停止しているのか?胎盤剥離なのか?
娘はこの間も栄養不足で苦しんでいるのだろうか
ひたすらに食べる 栄養が届くようにと祈りながら

旦那とのメール(仕事中につきメールで報告)
「あのね 胎児ちゃん発育が悪いみたい三週間で159グラムしか増えていない 
でも胎動もあるし、超音波は誤差もあるだろうから娘の力を信じてみる」
「そうだね 娘の力を信じよう」
不安な数日を過ごし・・・
次の検診では体重が正常値に戻っていた
2度計測をしてもらったがやはり正常値
前回の結果は誤差だったのだろうか それとも娘の底力だったのか
神様に感謝する
ここまで来ればもう肝も据わった
外の世界を早く娘に見せたい

最近生理痛のような痛みに見舞われる 残便・残尿感を感じる 
これは、いよいよ娘の方も出産準備に突入しているのかも知れない
「いつ生まれてきたい?」毎日お腹に向かい問いかける日々